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天山を越えて [いま、こんな本読んでます!]

天山を越えて・・・と云っても
プロレスラーの天山 広吉とは無関係だよ。

天山とは中国の奥地にある天山山脈の事だ。
奥地と云っても日本から見てと云う事で
世界的に見ると、中央アジアですね。

今回は胡桃沢耕史『天山を越えて』を読んだのだ。
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荒唐無稽な話と云えば話なのだが
読者をグイグイと話に引き込むチカラは相当な物だ・・・・
と偉そうに云ってしまった文才の無いオイラ・・困ったオイラだな!

お話は、71歳の老人が突然ウルムチへ行く・・と置き手紙を残して話は始まるのだ。
日中戦争の戦略として一人の日本人女性がドンガン人の実力者に嫁ぐ事になった・・・
(ドンガン人は中国の回教徒ですね)
そしてこの花嫁の護衛として中国の奥地ウルムチまで
極寒の天山山脈を越え・・・
灼熱のタクラマカン砂漠を越え・・・
命を賭けた任務に就いた男の物語だ。

この主人公の男、実に平凡な男なのだ。
この様な男を主人公にするあたりが作者の上手い所なのだ。


実際に満州に密入国をし
中国で放浪生活を送った作者だからこそのエピソードが
ちりばめられて読んでいて楽しい本です。


戦争をテーマにした話なのだが
一級の冒険ロマン小説なのだ。


ちょっと色々と胡桃沢作品を読み返そうと思った
オイラなのでした。









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