Tender old man

昔々のお話です。

オイラがチビッ子だった時の事です。

家から電車一本で行けると云う事で
家族で良く行ったのが横浜でした。。。

山下公園へ行くと必ず遊覧船『あかいくつ号』に乗りました。


そして、この『赤い靴』の話をオヤジが子供達に
哀愁を漂わせながら歌い話すのだ。。。。



ところがである、まだ小学生にもなっていないオイラは
【異人さん】を【いい爺さん】と
勘違いしていたのでした。。。。

当然の如く、とてもハッピーな童謡だと思い
オヤジは子供達に良い子にしてないと連れて行かれるぞ！
と警告し妹達は訳も判らずビビっていたが、
オイラは女のクセに外国に行けるなんて、なんて羨ましいんだ！
そう、まるで八十日間世界一周みたいな展開を密かに思い描いていたのだ・・・

只のおバカさんですね。


小学校の高学年になるまで
ずっと【良い爺さん】は兼高かおるみたいな
人だと思っていたオイラなのでした！

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