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山猫の夏 [いま、こんな本読んでます!]

『山猫の夏』船戸与一の冒険小説だ。

主人公の俺が体験する異常な世界を描いた
大傑作冒険小説だ。

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舞台はブラジルだ。
町を二分して抗争を繰広げる対立する名家
その名家の子供同士が駆け落ちをしてしまう。

互いの家は相手を許す訳が無い。
そこで人狩り(捜索人)を雇うのだ。
相手の首を狩ってこい!
その依頼を受けた、山猫一派と相手側のアラブ人率いる一派の
血で血を洗う抗争を描いた作品だ。

駆け落ちした二人のロマンスなんて
ちっとも無いのだ。
広大なブラジルの乾いた大地を舞台に暴れ回る山猫。
とにかく、登場人物がことごとく悪党なのである。

読んで損は絶対に無い
船戸与一の大傑作を二年振りに読み返している
オイラですが
会社に日系ブラジル人の友人がいるのだが
この本を読む度に
ブラジル人の友人に
こんな小さな島国で何をしているんだ!!!
と、心の中で叫んでしまうオイラなのでした!



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黒パン俘虜記 [いま、こんな本読んでます!]

胡桃沢耕史の傑作『黒パン俘虜記』の登場だ。
念願の直木賞受賞作品だ!


俘虜・・・捕虜とどう違うのかな?何て事を思いながら
読んで行く訳ですが、これが実に面白い小説だ。

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極寒のシベリアでのシベリア抑留生活
収容所の中で暴力、いじめ、リンチ、強制労働・・・飢渇など
人命が非常に軽く扱われている悲惨な状況下で繰広げられるドラマである。


実は、かなり重たいテーマなのだが
胡桃沢耕史が書くと、とても軽快なテンポでユーモアがあり
面白く読めてしまうのだ。
これを作家の力量と評価するか、力不足と評価するか意見が別れるらしいが
オイラはこの著者独特の軽快感が大好きなのです!



タグ:読書
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生き残った者の掟 [いま、こんな本読んでます!]

生き残った者の掟・・・ジョゼ・ジョバンニの本だ。
翻訳は勿論、岡村孝一だ!
このコンビで面白くない訳が無いに決まっている!

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映画『冒険者たち』の土台になった本と言った方が判り易いかも・・
でも原作と言うと、多少違うのだ。
『冒険者たち』がジョゼ・ジョバンは気にくわなかったのか自身で
『生き残った者の掟』を映画化している。

読み直してみると、ジョゼ・ジョバンニ作品の特徴として
他の作品に登場する人物と同名の者が出て来る。
明らかに同一人物と判る者と想像を廻らせて読者に判断をさせる人物がいるので
ここら辺が、ジョバンニの醍醐味の一つであったりする。

主人公のマニュとローランの二人も『穴』で脱獄を謀った二人だ。

ジョゼ・ジョバンニは一度は死刑を宣告された犯罪者だ。
大統領の恩赦により死刑を免れた彼は小説家になり、
自身でも映画製作も手がける様になるのだ。
人生の裏街道を歩いて来た男の体験談(?)に基づく暗黒小説が得意なジョゼさん。
そんなジョゼ・ジョバンニの作品はいつ読んでも面白いのだ!
なんとなくフランスの安部 譲二の様だけど、全然違いますからね!


大変お世話になった人が亡くなりました。
と言う事でお線香の寝ずの番を頼まれたタフガイ(?)なオイラが
夜の友として用意した本が『生き残った者の掟』でした。
さぁ、がんばるぞ!
※故人はごく普通のおばさんなので、掟など有りませんが・・・!!

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ポップ吉村 [いま、こんな本読んでます!]

バイクをミサイルに変えた男の疾風怒濤の人生・・・
と帯に書かれている伝説の男『ポップ吉村』の本二冊だ!

しかも、本人と娘がそれぞれ書いていると言う
何と言っていいのか奇妙な感じだ。

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サイクロンで有名な神様・吉村秀雄が
巨大メーカーに裏切られながら、ワークス製マシンに立ち向かって行く
街のバイク屋さんのお話です。

世界グランプリが檜舞台だ!
鈴鹿8耐も舞台だ!
ついでに義理の息子はモリワキだ!


刑務所暮らし・・・
義息子の死・・・
パラシュートの落下事件・・・
ホンダとの確執・・・
異国での詐欺事件など
エピソードがてんこ盛りの二冊なのだ。


スピードに魅せられた単なる技術屋が
自分の手を加えたバイクがレース界で勝ちまくる・・
そして巨大ビジネスになってしまた事で生じる諸問題に
振り回されて裸一貫になりながらも、
不死鳥の様に蘇り、失われない情熱で戦い続けた
『エンジンの神様』・『チューニングの神様』と言われ続けた男の生き様を
かなりドラマッチクに仕上げた作品です。

最近は、夏しかバイクに乗らなくなってしまったオイラですが、
ライダー気取りだった昔を偲んで
今週は、一気にこの二冊を読み返します。


ビッグ・スクーターを多く見かける昨今ですが、
あのシートを見ると、散髪屋か?なんて思ってしまいます。
バイクはやっぱり股がって乗るのがいいな〜と
思っているオイラです!





タグ:読書 バイク
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大洞窟 [いま、こんな本読んでます!]



アメリカで探検家が洞窟で死亡する事故があった。
身動きがとれないまま亡くなったそうだが、スペランキングやケイビングはとても
危険な行為なのだと改めて思った。

冒険家や探検家と言うと、どうしても登山や密林や深海と言う
イメージがどうしても付いてまわるが、地底探検や洞窟探検も歴史が有り
海外ではメジャーなスポーツとしても認識されていが、
日本では、まさに日の目を浴びないジャンルなのである。


オイラは父ちゃんが鍾乳洞好きと言う事も有り
ちびっ子の頃から数多くの風穴、氷穴、鍾乳洞周りをしたもんだ。
当然、子供連れなのでオイラが行った洞窟なんかはそんなに危険では
無かったが、ヘルメットや懐中電灯や靴の替えなんかも用意して行った記憶がある。
そんな時
オイラなんかは、ひょっとしたら地底人に遭遇するのではないか!
なんて事まで心配しながらの行為だったのだ。


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洞窟と言うと、冒険小説で『大洞窟』と言う小説がある。
海外の小説では非常に珍しく、主人公が原田以蔵と言う地質学者の日本人なのだ。
しかも舞台がヨーロッパだ。
冷静な判断を駆使して危機からの脱出を試みる探検隊のリーダーなのだ。

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そんな本を月曜日からの通勤電車で読み返そうと思ってます。





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鋼鉄の騎士 [いま、こんな本読んでます!]

鋼鉄の騎士・・藤田宜永の大傑作だ!とオイラは思う

グランプリ・ネタの流れに乗って
この週末は、この本を読み返す事に決めたのだ。

かなり分厚い本なので、通勤で持ち歩く事も困難だ。
どうせなら天気も悪そうなので、この週末で一気に読み切るぜ!

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第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に
自動車レースの虜になった日本人青年を中心に
どこか憎めない盗賊、老貴族、酔いどれレーサー、憧れの女性など彼を取り巻く
人々が、戦争のキナ臭い陰謀に巻き込まれながらも
クライマックスへ向けてシフトダウン無しのスピード感で話は展開します。

青春を自動車レースに賭ける実に面白いお話です。
もちろん、レースに興味が無くても充分に楽しめる冒険活劇です。

と言っては簡単過ぎてしまう説明ですが、
実に読み応えがある作品で、作者が直木賞を受賞する前は
ヨーロッパを舞台にした数々の秀作を残しているが
ある意味、この本は集大成かな。


最近では恋愛小説家のイメージが強い作者だが
以前は、冒険小説の第一人者だったとオイラは思っています。


再び冒険小説を書いてくれないかな
と思うオイラなのでした・・・


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野盗伝奇 [いま、こんな本読んでます!]

松本清張のポップな伝奇小説だ。

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ポップと言っても悪い意味ではない。
西部劇の様に判りやすく、また時代劇の様な
娯楽性もふんだんに盛り込まれている作品で
実にテンポ良く読めるのである。


若きサムライが、藩を救う大活躍をしたにも関わらず
ご家老に裏切られ、一泡吹かせるべく組織を離れ、
野武士となり野盗の世界で頭目まで登り詰め、
恨みを晴らすべく乱波の活躍を描いた松本清張の
痛快娯楽時代小説なのだ。



松本清張と太宰治が同級生と知って
驚いたのは
オイラだけだろうか・・・!




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俺は暗黒小説だ [いま、こんな本読んでます!]

またもや、暗黒小説の登場だ。

覆面作家のA・D・Gと言う変テコな名前の小説家だ。
当時は新人作家だったのだが、なかなかの作家だ。

本屋では、『え』のカテゴリーになるのか『あ』
になるのか・・・謎である・・・

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久しぶりに読み返そうと思い
準備していた本だ。

内容は、酔いどれ作家が実際に犯罪に巻き込まれて
しまう内容で実に面白いのだ。

自分の女房が、他人の妻として目の前に現れ・・・
目が覚めるとそこはゴミ捨て場で・・・
無一文の彼は、二束三文で高価な靴を売り
取りあえず、ゲンナマを手に入れ・・・
靴を売りつけた男が殺されていて・・・
そして、陰謀の渦に巻き込まれていくのである。
とにかく、面白い!

当然、作品自体が面白いのだろうが、
オイラ的には翻訳家の岡村孝一氏が実に良いのだ。
テンポがいいのだ!
単語のセンスがいいのだ!
今までに読んだ本で、とても面白かった本の
翻訳家が、ことごとく岡村孝一氏だった印象が
ある。

本の内容より
岡村孝一氏の事になってしまったが
『俺は暗黒小説だ』は秋の夜長に
眠りに就くまでの一時の友となるだろう・・・





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戒厳令の夜 [いま、こんな本読んでます!]

10月22日はパブロ・カザルスの命日だ。

亡命チェロ奏者だ。
ファシズムを嫌いスペインを亡命した男だが、
『鳥の歌』が彼の故郷のカタローニャの都市
バルセロナ・オリンピックの閉会式で
流れた時は、さすがのオイラも感慨深いものがあった・・

そんな彼の事を知ったのは、
五木寛之の『戒厳令の夜』を読んだ時だ。

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パブロ・カザルスも鳥の歌も
まったく、知らなかったので
一度で良いから聴いてみたい!なんて事を
思ったものだ。。。

でも、やっぱりオイラは
ROCKが好きなんだな!
なんて呑気な事を思いながら

久しぶりに、戒厳令の夜でも読んでみよう・・・
なんて事を思いついたオイラなのだが

映画の樋口可南子は綺麗だったな〜
なんて事まで思い出してしまった
オイラなのでした・・・





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パピヨン [いま、こんな本読んでます!]

アンリ・シャリエールの暗黒小説である。 
映画『パピヨン』の原作である。
話は無実の罪で投獄された男が自由を求めて脱獄を成功させるまでのお話である。
上・中・下となかなか読み応えのある作品で
面白く一気に読めてしまうストーリーだ。

この本、実話で本人の体験談と言う事になるのだが
読めば読む程怪しいもんである。
怪しいと言っても、嘘を並べていると言う訳では無く
無実の罪・・と言うあたりがである・・・
エピソードがなんとなく美談と言うか、美化されているのだ。
己が悲劇の主人公であるかの様な書き方なのである。
そして、不屈の精神の持ち主であるが如く話は進むのである。

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実際にかなり酷い囚人暮らしだったらしく、
脱獄でもしなければ
くたばっちまう状況だった事は想像出来るが
ジョゼ・ジョバンニ(カッコつけ過ぎの感があるが・・・)
の様に『俺は、悪人で犯罪者だ』
と開き直って欲しかったと
個人的には思うのである。

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もちろん映画『パピヨン』は大好きである。
大傑作娯楽映画だと思う映画です!


秋の夜長に、お薦めの映画と本なのでした。




パピヨン-製作30周年記念特別版- [DVD]

パピヨン-製作30周年記念特別版- [DVD]

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: DVD



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ワイオミングの惨劇 [いま、こんな本読んでます!]

トレヴェニアンが好きだ! 
彼は覆面作家と呼ばれている。

別に、ザ・デストロイヤーの様に常に覆面を被り大衆の前に
現れる訳では無いのだ!

ただ、正体を隠しているだけだ。

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15年振りに書き上げた小説が
『ワイオミングの惨劇』だ。 


この本に出て来る凶悪犯が実に良いのだ!
ここまでの極悪人は最近は映画でもご無沙汰だ!!

個人的傑作度★★★★★・・・お薦めです!

久しぶりに『シブミ』でも
読み返そうと思っているオイラなのです。。。




ワイオミングの惨劇 (新潮文庫)

ワイオミングの惨劇 (新潮文庫)

  • 作者: トレヴェニアン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 文庫




タグ:読書
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